色々な作業の中から、自分なりにこだわってやっている事の一つを話します。
振動ドリルの「キリ先を研ぐ」作業ですが、普通は新しいのをおろして、切れなくなったら新しいのと交換する。だけだと思われます。
だけど私達はそのキリを捨てずに、後でキリ先を研いで使っています。
新品のキリ先のアタリ角は、キリ先のタングステンがその仕様品目のどの石種に使用しても割れずに長持ちするように研がれています。
と言う事は、穴を空けやすい石でも同じ様にしか石が削れていかないので、どんな石種でも大差無く穴空けが出来ます。
様々なご意見も有るかとは思いますが、私たちは石種によっては新品のキリを、そのまま研いで使用することもあります。
多くは使用済みのキリを、その時の石の硬さ等の条件や石種に合わせたアタリ角に研ぎ直して使用しております。
コレは様々な「石材穴空け作業」の中のごく一部の段取りと言われる部分を取り上げて見ました。
この「石材穴空け作業」も石材施工の段取り作業の内の一つです。
ここに挙げたアタリ角の割り出し方は難しく、現地のその石とその時に使用する工具等の条件で変わります。
学校等の教科書の様な物は無く、経験や知識が必要であり、またソコの細かな部分の説明も難しいので、現地や現場で見て貰いながら説明を付け加える事が重要だと思っています。
石材施工と言われる仕事にはこの様な作業が多く、経験が重要な部分を含む作業で成り立っている仕事だと思います。